2014年4月26日土曜日

2014年(第22回)鍼灸国試 解答・解説16~18 解剖学

前回の問題の解答、解説です。
このくらい問題の選択肢を広げられれば、まずはOKだと思います。
このような形式で自分の問題集ノートを作成してみてください。
国試問題の続きはまた後日~(^o^)丿



解剖学 解答・解説


問題16
  • 解答.2
  1. 受精は卵管膨大部で行われる。
  2. 正解。
  3. 胎児と呼ばれるのは3か月目(12週目)である。
  4. 胎児と母体の物質交換は毛細血管と絨毛上皮を通して行われる。


問題17
  • 解答.3
  1. 頬骨には前頭突起と側頭突起がある。
  2. 上顎骨には歯槽突起と口蓋突起、前頭突起、頬骨突起がある。
  3. 正解。※側頭骨には茎状突起、乳様突起、頬骨突起があり、下顎骨と関節をつくる下顎窩を有する。
  4. 蝶形骨には翼状突起がある。そして蝶形骨で最も大切なのは、視神経管・正円孔・卵円孔があり、それぞれの穴にどのような名前の神経が通過するのか?ということです。
  • 視神経管⇒視神経が通る。
  • 正円孔⇒三叉神経第2枝(上顎神経)が通る。
  • 卵円孔⇒三叉神経第3枝(下顎神経)が通る。


問題18
  • 解答.2
  1. 浅鼠径靭帯は鼠径靭帯の上に開く。
  2. 正解。※剣状突起辺りから起こり、恥骨結合上縁につく。
  3. 精巣挙筋は内腹斜筋の最下端部の筋束よりなる。
  4. 鼠径靭帯は外腹斜筋の停止腱膜の肥厚したもの。

2014年4月25日金曜日

2014年(第22回)鍼灸国試問題16~18 解剖学

昼間は汗ばむほどの暖かさですが、朝晩は少し肌寒いですね。
先日、定期検診にかかりつけの病院に行ったら、診察室に入るか否かで


「君、インフルエンザの予防接種したよね!!」


「え~っと、この冬はしてません。」


「えーーーー!!じゃあ早くマスクして!っていうかこの子にマスクあげて。」


「?????どうも。ありがとうございます。」


「今日もインフルエンザがでたから、用心してね。」


「えっ!まだインフル出るんですね。」


「冬まではインフルエンザA型だったんだけど、いまはB型が流行っててね。」


「へえ~」


っていう会話をしてきました(笑)。
半袖を着ている人を見かけたのに、インフルエンザがまだ流行っているそうです。
体調には気をつけなければいけませんね。



さて。今回から2014年の第22回はり師・きゅう師国家試験問題の解説をしていこうと思います。
まずは解剖学からやっていきます。


解剖学


問題16 発生について正しいのはどれか。
1.受精は子宮内で起こる。
2.着床は胚盤胞の段階で起こる。
3.受精後4週目以降を胎児と呼ぶ。
4.胎児の臍動脈と母体の子宮動脈はつながっている。


問題17 頭蓋の骨で茎状突起があるのはどれか。
1.頬骨
2.上顎骨
3.側頭骨
4.蝶形骨


問題18 腹部の筋について正しいのはどれか。
1.浅鼠径輪は鼠径靭帯の下に開く。
2.白線は腹直筋鞘が正中で合してつくられる。
3.精巣挙筋は外腹斜筋の最下端部の筋束よりなる。
4.鼠径靭帯は内腹斜筋の停止腱膜の肥厚したものである。

2014年4月23日水曜日

勉強法の基本

どうも。丹羽です。
三日坊主ではないのですが…久しぶりになってしまいました。

さて、前回の続きの勉強法についてのお話。

まず、結論からお話しすると
一番効率の良い方法は、問題をたくさん解いて問題慣れすることです‼︎
前回のブログで問題集を用意して下さい。とお伝えしました。その手元の問題、秋まですっごく綺麗なままで置いてある…ってことは無いようにして下さいね(^_^;)
最初はうわっ!こんなにやるの(~_~;)と気分が重いかもしれません。
しかし、何事もコツコツが大切です。
始めは解剖学・生理学・経絡経穴・東洋医学概論をやってみましょう。
2014年第22回の国家試験を例にします。

解剖学
問題15 腹膜を形成する上皮で正しいのはどれか。
1.移行上皮
2.円柱上皮
3.線毛上皮
4.扁平上皮

さて、勉強の仕方です。
①問題を解いてみる。
②答えをみて正誤を確認。
③「〜誤っているのはどれか。」という問題は答えが間違った文章なので、何が間違っているのかを考え、正しく直してみる。
「〜正しいのはどれか。」や「~はどれか。」という問題は答え以外の文章は誤っているので、その誤りを正しい文章に直してみる。
④教科書や授業プリントを見てしっかり確認する。その際に問題集ノートを用意して、ノートに答えや正しく直した文章を書いていくといいです。

はい、先ほどの問題の解答は4ですね。
まずは4を自信を持って選べることが大切。
正解した人、1点獲得です!

では、「~正しいのはどれか。」問題ですので、その他の選択肢を正しく直してみましょう。

問題15.
1.移行上皮は最も伸縮性が高い上皮で、腎臓(腎盂・腎杯)や膀胱、尿管などの尿路系の上皮ですね。

2.円柱上皮は2種類あります

  • 単層円柱上皮⇒消化器系(胃・小腸など)
  • 重層円柱上皮⇒結膜円蓋、軟口蓋など

3.線毛上皮は鼻腔、気管、気管支、卵管などの上皮ですね。
線毛があるので、呼吸器系は異物が入ってこないようにブロックする働きと、卵管は卵巣から排卵させた卵子を子宮まで運ぶ役割があります。私はこれを勉強したときに、運動会の大玉送りを連想していました(笑)。

4.扁平上皮は

  • 単層扁平上皮⇒体腔内面を覆うので、胸膜、腹膜、肺胞、血管の内面など
  • 重層扁平上皮⇒分厚く覆って保護する役割なので皮膚の表皮、歯肉、咽頭など

このように1つずつ選択肢を見ていき、ノートにまとめていきます。
面倒くさいな~って思うかもしれませんが、1回コツコツやっていけば、2回目からは自分で作ったノートを確認ノートとして使えばいいので楽です。
これから問題集は2、3周と繰り返し解いていくことになります。
どうぞ最初の手間を掛けてやってください。

2014年4月17日木曜日

おすすめ教材

こんにちは。
今回はおすすめ勉強教材についてのお話です。

まず最も基礎となるものは教科書です。
当たり前だろう…って。そう、当然ですね。
教科書を端から端まで理解できるようなら、もう他の教材はいりません。
あとは学校授業内での国試対策授業で問題慣れしてください。

しかし、そんなの大変だなぁ…。っていう人はまず、はりきゅうの国家試験問題集を一冊準備してください。

いろいろな業者さんが出版していますが、

・医道の日本社さん
⇒最近では単元ごとにまとめて編集されています。ですので、自分の弱い単元・間違えやすい単元を集中的に勉強しやすいです。しかしそのせいで、答えの目星がつきやすいところが弱点です。(例えば、骨学の単元にある問題ならば必然的に骨が入っている答えになります…。)


・桐書房さん
⇒国家試験の年度ごとにまとまっているので、国試と同じような形式で問題が解けます。何回も繰り返し問題を解くことで国試の傾向を掴むことができます。弱点は解説がちょっと少ないかな~ってことです。まあ、自分で調べて問題の解説を広げていけばよい話ですが。


この2社さんの国家試験問題集の本をよく目にしますね。



あと、参考書・問題集のおすすめは

アイルヒーリング研究社さん これは使えるC&Cシリーズ
⇒これは使えます!!(笑)。私も愛用していました。何と言ってもサイズがコンパクト。内容も必要最低限抑えられるし、国試問題も解ける使いやすい本です。本は教科ごとに販売されています。解剖学ノートと生理学ノート・臨床医学各論ノート・東洋医学ノートなどは特におすすめです。(※アイルヒーリングさんはネット販売のみだと思います。)

aqua moonさん 黒本 上下巻
⇒黒本は有名ですね。参考書のなかで一番小さいサイズなのではないかと思います。いつも鞄に入れて持ち運べていいです。この本は自分の知識の確認に使えます。私もよく通学の電車で見てました。(※aqua moonさんもネット販売のみだと思います。)

・犀書房さん 国家試験問題(解剖学・生理学)
⇒解剖学・生理学の問題をしっかり押さえたい!!という人におすすめです。この本は鍼灸・柔整・あマ・看護・理学・作業の国家試験問題が入ってます。これだけの問題があれば十分ってぐらい入ってます。解説もしっかり載っていてわかりやすいです。


まだまだ問題集や参考書はたくさんありますが、人によって見やすい見にくいなどの好みがありますので、ご自分で一度大型の本屋さんに足を運んでご覧になるのがいいと思います。

さて、ではどのように勉強していくのか?
それは次回から(^^)

2014年4月16日水曜日

年間スケジュール

来年2月の国家試験まであと10ヶ月。

まだまだあるなぁ~って思いますか?それとももう少ししかないっ!て思いますか?

時間の流れ方は人それぞれですね。

そこで今回は国家試験までの大まかな勉強スケジュールをお話しします。


ザックリ書くと
4月~7月中旬ぐらいまでに解剖学・生理学・経絡経穴概論・東洋医学概論を一通り勉強します。
この4つは基礎中の基礎なので国試までずーっと絶えず復習します。これが大事!!!

7月下旬〜10月中旬ぐらいまでに病理学・臨床医学総論・臨床医学各論・東洋医学臨床論 の勉強をする。

10月下旬〜12月末までにはりきゅう理論や残りの教科を勉強する。

です。

そして、最も大事なのは…


クリスマスとお正月をおとなしく過ごす事です!

はっ?とお思いかもしれません。
しかし年末年始、大人は外に出て忙しく暴飲暴食をします。
その結果、年明けに調子を崩しがちです。

それでは2月に行われる国家試験まで万全に勉強できません。一生のうち1回ぐらい年末年始を粛々と過ごすのも面白いではありませんか!

まぁ、そんなの無理だー!!って人は気滞にならない程度に控えればいいですよ。何事も程々にです。


さて、話は戻りまして。

年が明けて1月は今まであまり手をつけていなかった単元を頭に詰めましょう。
これは人それぞれですね。

そして2月
約20日間は総復習です。
目新しい事はもうしません。
だって、もうここまで来たらやることはやり尽くしているでしょう。
特に自分の不得意な箇所を見直しながら、試験日を待つのみです。

そして試験当日は冷静に確実に問題を解いたら完了です。


はい、これが10ヶ月のスケジュールです。何をいつやればいいのか分からない人、まだ勉強スケジュールを立てていない人、ぜひ参考にして下さい。

2014年4月15日火曜日

ご挨拶。

初めまして。

はりきゅう国家試験合格予備校Online代表 丹羽智美です。

2007年に鍼灸師免許を取得し、その後開業しました。また同時に知り合いの鍼灸の先生のお手伝いをさせて頂いたり、卒業校の学生さん達に学習指導講座をさせて頂いたりしていました。

そして時は流れ…2011年の春。 「あっ! 鍼灸学校の先生になろう!!」 と突然思い、次の年から教員養成科に入学。その後晴れて教員免許を取得し、今度は周りの方々のサポートも頂き「よしっ!ブログで勉強法を書こう!!」という運びになりました。



と、言いますのも。


鍼灸師免許を取得した年からずっと、卒業校の生徒さん達に学習指導講座を続けさせて頂いております。その講座は任意参加で、勉強に対して不安なところがあったり、どうやって勉強したらいいのか分からないというような学生さん達が主な対象です。

ところが、最初は「先生が行きなさいって言うから~」
っていう他人事な感じがよくあります(笑)。

しかし、勉強が分かってくると楽しそうな顔になり、目つきが変わっていきます。その中で、あきらめず、コツを掴んでコツコツ勉強すればちゃんと最後には花が咲くということを何度も目にしてきました。その努力で得られた結果は、その人にとって何物にも代えられない自信になると思います。

そのような経験を鍼灸学校に入学した方々全員にしてもらいたい!
と考え今回ブログ設立となりました。


このブログでは主に勉強方法やちょっとした考え方のコツなどを紹介していきたいと思います。そして、私の他に優秀な仲間の先生方にも知識を伝授して頂こうと思っておりますので、どうぞご活用ください。