2014年7月7日月曜日

経絡について

生体
 ├─ 臓腑
 │  ├─ 臓
 │  └─ 腑
 └─ 経絡
    ├─ 経脈
    │  ├─ 十二正経十二経脈) → 十二経別など
    │  └─ 奇経八脈
    └─ 絡脈
       ├─ 十五絡
       └─ 孫絡(≒浮絡)

 はり師・きゅう師の養成校において、経絡に関して目にするのは、十二正経十二経脈)・奇経八脈十五絡といったところでしょうか。
 「陰陽」という東洋に伝統的な世界観で用語を分類・整理していけば、経絡は、臓腑に対応した概念となります。


  • 臓腑
     生体の中枢に位置。
     生命エネルギーとそれを支える物質の生産拠点として働く。
     
  • 経絡
     生体の中枢から末梢へと分布。
     生命エネルギーとそれを支える物質の流通網として働く。
     
    • 経脈
       網目としての経絡の縦糸
       人体の上下を縦断し、要所では内外(深浅)を貫通する。
       
      • 十二正経十二経脈
         臓腑と体表とをつなぐ経脈(十二経別・十二経筋・十二皮部を支配下に置く)。
         
      • 奇経八脈
         正経同士をつなぐ経脈。
         
    • 絡脈
       網目としての経絡の横糸
       経脈の隙間を横断し、全身をくまなく網羅する。
       
      • 十五絡
         経脈から分かれ出て、別の経脈などと大きな流れを形成していく絡脈。
         
      • 孫絡
         十五絡から分かれ出て、細く小さくなって流れを終えていく絡脈(浮絡は、皮膚表面における孫絡)。


【参考文献】神戸中医学研究会編著:基礎中医学.燎原,2010.

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